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家に老犬がいるけれど、新しいワンコを飼いたいと思っている方へのアドバイス

コラム

一匹の犬をずっと可愛がってきたご家庭だとしても、タイミングによっては新しい犬の家族を迎え入れることを検討することがあります。

我が家も3匹の犬たちがおりますが、いずれも先住の犬が若い頃に増えていきました。
ですが、先住の犬が老犬だったらどうでしょう。犬の負担にはならないか心配ですよね。

こういったケースにおいて、先輩となる老犬に対してどのような配慮や対応をすべきなのか、様々なシチュエーションを想定しながら考察していきましょう。

家に老犬がいるけれど、新しいワンコを飼いたいと思っている方へのアドバイス

新しい家族の誕生は老犬にとってのメリットにもなる

新しいワンコを迎える場合には、老犬にとって何らかのストレスにならないかという考えが先行してしまいますが、実は老犬にとってメリットになることもあります
何よりも大きなポイントとなるのは、新入りの登場によって老犬が刺激を受け、マンネリのような生活から脱却しやすくなるという点です。
日常生活が悪い意味で安定してしまうと、それが原因で痴呆症を発症してしまう老犬も存在しますから、ボケを防止するための切り札として活用することもできるのです。

新しい家族の登場によって刺激を受けると、近年失われてしまった運動量を取り戻し、他の犬と一緒に遊び始めるというケースも多々見られます
運動不足の解消をなかなか行うことができず、将来の健康が心配だという場合には、新しい家族を迎えることが起死回生の一手になる場合もあります。

新しい家族を選ぶ場合には相性を確認することが大切

犬は犬種の相性によって仲良しになりやすいこともあれば、反対にケンカをしやすいこともありますから、犬種同士の相性を購入前に確認することが重要です。
性格面での擦り合わせを行うことも必要で、特に老犬が吠えやすくヤンチャな性格の持ち主という場合には、新しく来た犬が委縮してしまう可能性もあります。
購入前に犬同士を合わせることは非常に困難ですが、決定的なほどに相性が悪いと、どちらかが怪我をしてしまう恐れもあるため深く配慮しなければなりません。

相性の問題で新しい家族を迎えられるかが不安な場合には、現在飼っている犬が外出時に他の犬とどんなコミュニケーションを取っているか思い出してみましょう。
他の犬とのコミュニケーションを極端に嫌うことが多いという場合には、家族の存在がストレスになる可能性もありますから、購入を見合わせることをおすすめします。
我が家の場合で言いますと、先住の長老犬は、大の犬嫌い。
散歩中も遠くから他の犬を見つけると吠えます。
でも、我が家が迎えた2匹目、3匹目とは仲良くやっています。(最初はよそよそしかったですが)
結局自分に害が無いと分かれば、それなりに仲良くやっていけます。

初対面させる際に飼い主が注意すべきこと


晴れて新しいワンコを迎え入れることが決まり、先輩犬との初対面を果たす際には、飼い主は先住犬のことを引き立てて優先することが重要です。
先住の身になって考えれば分かりますが、突然やってきた新入りを優先されてしまっては、先輩犬の立場がありませんし、心に深い傷を負わせてしまいます。

飼い主の感情としては、特に新しい家族が幼い犬という場合にはそちらに意識が傾いてしまうかもしれませんが、まずは先輩犬のことを考えるように意識してください。
例えば食事をとらせる際や、散歩から帰って来て家に入る順番、脚を拭く順番。その他の面倒を見るという場合にも、必ず先住犬を優先するように心がけましょう。
この順番を軽視してしまうと、長年に渡って築き上げてきた信頼関係が一気に崩壊してしまうこともあり、関係を修復させることは人間同士よりも困難です。

新しい家族はブリーダーに見てもらうという手も


先輩犬を優先して重視することの大切さは既に述べた通りですが、一方で新しく家族として迎えられる犬にとっても、他の犬とのコミュニケーションにまだ慣れていません。
そこで有効になるのが、別の犬と触れ合う時間を設けながら接し方の教育を受けられる、ブリーダーやペットサロンなどでやっているしつけ教室などの活用です。

こういった教室に通わせることによって、一緒に暮らすことになる先輩犬とのコミュニケーションを円滑に取れるように誘導することが可能になります。
他の犬を「敵」として見なしてしまう可能性を大きく下げることができますから、ケンカを避けて穏やかな生活を維持しやすくなることでしょう。

運動のペースや食事の量は明確に区別する


老犬と若い犬とでは、日常の運動量や食事の適量が全く異なりますから、同じように扱ってしまうことは大きな問題です。
若い犬の基準を老犬にも強いてしまうと、無理な運動やカロリーオーバーを招きますし、反対に老犬の基準を若い犬にも強いてしまうと、運動不足や食事不足になります。
共倒れしてしまってはどちらの犬の得にもなりませんし、健康面での問題を誘発する恐れも強まりますから、運動や食事に関しては明確に区別することが求められます。

運動に関しては、散歩の時間をずらすなどして老犬と若い犬の散歩コースを分け、それぞれに対して最適な運動量を維持させることが大切です。
忙しい平日には別々という訳にもいかないでしょうが、できれば散歩が別々だと、それぞれの運動量を維持する事ができます。

食事については、平等に気を取られるのではなく、ドッグフードの種類をステージごとに分けるなどの手間とお金をかけることが必要になります。
若いワンコと先住の老犬では、必要なカロリーも違います。シニア向けのフードと若い犬向けのフードが必要です。

それぞれの犬と信頼関係を築き、健康を守って暮らせるかどうかは飼い主の判断と過ごし方にかかってきますから、責任感を持って新しい家族を迎え入れてください。

老犬に新しい友だちは必要か?

写真は我が家の愛犬達です。左から8歳・5歳・15歳です。


飼い主の考え方や環境が優先されますので、一概に良いとも言えません。
飼い主と共に、老犬がしずかに余生を送ることも良いと思いますが、前述した通り、老化防止としての効果だけを取っても、新しいワンコを飼う事は良いと思います。
また、先住犬が旅立った時の事を考えても、飼い主の精神的な負担は減ると考えます。
もし、老犬を飼っている方が、新しいワンコを飼おうか迷っているとしたら、私は背中を押したいですね。

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