愛犬に訪れる初めてのヒート(生理/発情期)と、その対策。避妊手術の必要性は?
雌犬を飼えば、飼い主は愛犬の生理(ヒート=発情期と言います)を経験します。
我が家の3匹のうちの2匹は雌犬(チワックスのウメちゃんとトイプードルのマツ)ですが、
ウメちゃんに初めてヒートが来た時は、まるで我が娘の初潮に戸惑い、また成長を実感し感動する父のような気持ちを味わった瞬間でもありました。
犬のヒート(発情期)について
雌犬のヒートは、個体差もありますが、小型犬ならば生後5~12ケ月くらい、大型犬ならば12ケ月以降に始まります。
周期は大体1年に2回くらいですが、これも個体差により5~10ケ月と、周期は様々です。
発情期は発情前期・発情期・発情後期と分かれ、出血期間は2週間程ですが、後期まで含めると発情期間は2ケ月以上と、意外に長い戦い(犬にとって)になります。
出血の対処法
ヒートが始まると、10日~2週間程出血が続きます。
量は犬種によって様々ですが、動いていない時は、自分で舐めて処理しますので問題ないのですが、
動きまわると、床や家具が血で汚れます。
大抵は、おむつを嫌がって自分で脱いでしまいます。
避妊手術をしない選択をするのならば、これは一生のお付き合いです。
飼い主がイライラすることなく、犬の立場に立って、愛犬が安心して過ごせるようにしてあげましょう。
ヒート中の犬の様子
人間と同じように犬もヒートが来るとイライラしたり、食欲が無くなったり、生理痛を感じる犬もいます。
出来るだけ静かに過ごさせてあげましょう。お腹を痛がるようでしたら、優しく撫でてあげてください。
ヒート中の散歩や外出
出血が終われば10日前後の発情期(排卵期)が始まります。この頃は妊娠しやすい期間ですので、散歩の時間やコースを考えたり。無理な外出は控えた方が良いです。
また、発情期間にトリミングや病院に行く際は、事前にヒート中であることを告げる必要があります。
犬の発情期には、強烈なフェロモンを出しますので、雄犬が嗅ぎつけやってきます。
散歩中に他の雄犬に出逢えば襲われてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
他の犬に遭遇しないコースや時間帯を考え、おむつをはかせる等は飼い主のマナーです。
もちろんドッグラン等への出入りも出来ません。
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犬の閉経について
人間と違い、犬には閉経がありません。
老いとともにヒートの周期は長くなり、出血も減りますが、基本的には一生続きます。
ブリーダー等では、4歳くらいになると繁殖犬引退となります(奇形が生まれやすくなる為)。
悪徳なブリーダーならば6歳くらいまで生ませ続けられ、それまで子を生み続けた繁殖犬は歯もボロボロになり、
中には飼育を放棄するブリーダーもいて、最後はホームセンター等で安く売られるか、処分されてしまい、こうした飼育放棄は度々問題になっています。
避妊手術という選択
仔犬を迎えて、動物病院でワクチンを注射してもらうと、さっそく受付のお姉さんに「避妊手術はどうされますか?」
と聞かれる時があります。 動物病院も商売なので、ここで顧客をゲットと思っているのでしょうが、営業的なセリフならばちょっと嫌な感じがします。
でも避妊手術のメリットとデメリットは聞いておくと良いと思います。
基本的なメリットは、妊娠しなくなる。犬にとってヒートのストレスが無くなる。子宮の病気(死亡リスクのある病気)予防になる等ですが、
これは飼い主さんの考え方で決めて良いと思います。
費用は動物病院によって様々ですが大体5万円~だと思います。
また手術方法も病院によって違う(卵巣だけを摘出する手術・卵巣と子宮の両方を摘出する手術)ので、避妊手術を考えているのならば、いくつかの獣医さんに相談されると良いと思います。
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