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飼い主が意外に気が付かない愛犬の老化現象の一種として注意すべき関節炎のすべて

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我が家の老犬(15歳トイプードル)も、最近はソファーに飛び乗るのを失敗したり、若い頃と比べると大分足腰が弱ってきています。

犬の老化現象として認められることが多い病気の一種が関節炎であり、これを発症すると可動域が限定され、やがて介護が必要になってしまう場合もあります。
老犬をケアする上では関節炎の予防や治療がとても重要になりますが、関節炎を発症する原因はどこにあり、どのように治療や予防を行うべきなのか、詳しく解説していきます。

老化現象の一種として注意すべき関節炎のすべて

関節炎の原因やリスク


関節炎の原因として、老犬の場合に特に考えなければならないのが、体重が増加することによって間接に負担がかかって発症するという問題です。
これは若い時期から気をつけておかないと、いざダイエットが必要となっても、中々痩せるのは難しくなってきます。

老犬の場合、若い頃と比べて基礎代謝量が下がりますが、その状態で成犬用の高カロリーなドッグフードを与え続けていると肥満を招いてしまう恐れがあります。
その結果として関節炎を招いてしまう可能性がありますから、健康管理には十分に注意して、老犬向けのドッグフードに切り替えるなどの対応を行いましょう。

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老犬でなくても太り気味の犬ならば、ダイエット用ドッグフード(低カロリー)などもあります。

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運動不足が原因で関節の働きが弱まってしまうこと、反対に過度な運動が原因で関節に負担がかかりすぎてしまうことも関節炎を引き起こすきっかけになります。
何事も極端なことをするのではなく、あくまでも犬のステージに合った適切な運動を行うことが何よりも重要で、健康を守るためのキーポイントになることを知っておきましょう。

関節炎を早めに治療すれば、単なる炎症状態からの脱却という形で完治させられますが、放置すると悪化し、大きなトラブルへと発展することがあります。
関節炎を発症した状態で刺激を受け続けると、やがて軟骨が擦れたり破壊されたりすることになり、間接を動かすこと自体が困難になってしまいます。
最終的には強い痛みを伴い、正常に歩くことが難しくなってしまいますし、最悪の場合には骨が変形することもありますから、関節炎を甘く見ずに十分に注意する必要があります。

関節炎を疑うべき症状

老犬の約8割が後ろ足から関節炎を患うと言われていますから、特に着目すべきなのは後ろ足の状態ということになります。

歩くときに後ろ足を引きずるような動きを見せることが増えたり、力を入れて立ち上がる際に辛そうな仕草をしたりする場合には、関節炎を疑いしっかりと監視しましょう。
前足の状態が良く、後ろ足が関節炎を発症しているとなれば、前足を頼るようにして歩くようになるため、前傾姿勢で歩くようになったというケースでも関節炎の罹患が濃厚です。

脚の痛みが強くなってくると、運動能力の低下が見られるようになるため、以前では考えられないような場所で躓いたり、転んだりすることがあります。
真っ直ぐに歩けずフラフラしてしまうという場合にも関節炎の可能性が出てきますし、散歩や運動を嫌うようになったという場合にも関節炎を疑いましょう。

関節炎が進行すると、運動や歩行などの意欲そのものが低下しやすくなりますから、少し元気が無くなったな、と感じた際にも医師による診断を受けてみることをおすすめします。

関節炎の予防法と治療法

関節炎を予防するためには、生活習慣全般を健全な状態にすることが求められ、適度な運動で筋肉を保ちつつ、栄養たっぷりで低カロリーの食事を与えることが大切です。

体重の増加が関節に負荷をかけてしまうことは前述した通りですから、定期的に体重のチェックを行い、適正な体重を維持できているかどうかを確認してください。
人間界でもグルコサミンやコンドロイチンといった成分は関節の痛みを和らげるために効果的であると有名ですが、これらの成分を含んだ犬用のサプリメントも販売されています。
普段の食事だけでは栄養素を吸収するには限界がありますから、サプリメントの力も借りながら関節や骨の強化を図り、健康寿命を延ばすことに努めましょう。

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室内の環境としては、脚に負担をかけにくくするために、フローリングなどのツルツルした床で暮らすのをやめ、踏ん張りやすいマットを敷くこともおすすめです。
また、首の上げ下げを繰り返すことは体全体の負担に繋がってしまいますから、ご飯をあげる際には食器を首の高さに合わせて配置し、首を持ち上げたまま食事ができるように工夫することも有効になります。

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純粋な関節炎であれば、特別な治療や投薬を施さなくても生活習慣を改善して安静にしているだけで快方に向かうこともあります。
しかしさらに重度な症状が起きてしまっているという場合や、別の病気を併発してしまっているという場合には、病院でそれぞれの症状に合った治療を受けさせなければなりません。

例えば老犬には頻繁に見られる股関節形成不全を発症してしまったとしたら、間接そのものを人工関節へと交換する股関節全置換手術が必要になることもあります。
椎間板ヘルニアも関節炎の一種ですから、重度のヘルニアを発症してしまっているという場合には、椎間板を除去するための手術によって完治を目指します。

どうしても老化と共に、こうした減少は避けられないことでもありますが、飼い主のちょっとした工夫で、できるだけ犬の老化による負担を減らしてあげたいものですね。

高齢で歩けなくなった犬、足湯で歩けるように。

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