犬だって仮病もしたくなる?その時の飼い主の接し方
仕事や学校、遊びなどの用事に行きたくない気分のときに人間が使う仮病ですが、なんと犬も仮病を使って飼い主を欺こうとすることがあります。
なぜ犬が仮病を使うのか、どんなときに仮病を使うことが多いのかという説明に加えて、犬が仮病を使ったときに取るべき飼い主の接し方についても解説していきます。
犬だって仮病もしたくなる?その時の飼い主の接し方
犬はどんなときに、なぜ仮病を使うのか
まずどんなタイミングで犬が仮病を使うのかという結論からお話すると、それはズバリ、飼い主から可愛がってもらいたい、構ってほしいと思っているタイミングになります。
普段通りに過ごしていてもなかなか構ってもらうことができず、寂しさを感じると、犬は頭を使って「どうすれば今すぐ可愛がってもらえるのか」を考えるようになるのです。
そこで行き着く答えが「仮病を使う」というものであり、飼い主を心配させて注目を集め、可愛がってもらいたいという計算を立てた上で犬は仮病を使ってきます。
つまり、仮病を使う犬というのは、世間一般の犬と比較して学習能力が高く、賢い犬である可能性が高いと言い換えることもできます。
単純に寂しがり屋な犬ほど仮病を使いたがるという話も間違いではありませんが、あまりにも頻繁に仮病を使う場合には、接触する回数や方法を見直すべきでしょう。
また、その犬が苦手としていることや、嫌っていることをしなければならない時間が迫ったときにも、仮病を使って逃げようとすることがあります。
例えばお風呂が嫌いな犬であれば、浴槽の準備を始めた瞬間に仮病を使いますし、散歩が嫌いな犬ならば、飼い主がでかける準備を始めると仮病を使って休もうとします。
つい笑みがこぼれてしまうほどの可愛らしいワガママですが、いつも犬のワガママを通してしまうと、主従関係のバランスが乱れてしまうため問題です。
仮病を使うときに犬が見せる行動
犬が仮病を使うときに見せる行動は様々ですが、特に頻繁に見られるのが、ぐったりして動かなくなったり、大きく鳴き続けたり、咳き込んだりといった行動です。
こういった行動を取ると、飼い主が優しく接してくれるということを犬は経験則上で理解していますから、関心を引くための手段として利用しようとすることがあります。
過去に何らかの怪我を経験している犬の場合には、より手が込んだ行動を取り、高度な仮病を使って飼い主を心配させようとすることがあります。
例えば足を負傷した経験がある犬であれば、そのときと同じように足を引きずって歩きますし、腰を痛めた経験があれば、腰が重たく辛そうな素振りを見せてくることがあります。
つまり、過去の経験から知恵を絞り、「あのときはこんな風にしていたら優しくしてくれたな」と思い出しながら、わざと飼い主に心配をかけるような行動を取るという訳です。
愛犬が仮病を使ったら飼い主はどう接するべきか
犬が頻繁に仮病を使うようになったら、どうしてそのような状況にあるのか、周囲の状況を整理しながら考えてみましょう。
例えば新しく犬を迎えていたり、人間の赤ちゃんが生まれたりした後に仮病を使うようになったという場合には、愛情不足を感じている影響で仮病を使っている可能性が高いです。
犬にとって飼い主から注がれる愛情は必要不可欠であり、何らかの事情によって接触する機会が減っていると、「昔のように構って欲しい」という理由から仮病を使います。
仕事が忙しくなかなか面倒を見てあげられないという場合や、体調を崩して散歩に出掛けられないという場合には、それまでとは違う方法で愛情を示してあげることが重要です。
人間と犬は目と目を合わせるだけでも意思の疎通を取ることができ、絆を深められることが分かっていますから、犬と目を合わせる時間を増やし、幸福度を高めてあげましょう。
仮病を使っていることが分かったら、深く愛情を注いであげることはとても大切ですが、それ以上に特別な行動を取る必要はありません。
ここで犬の好物やお菓子を大量に与えてご機嫌を取ってしまうと、「こうしていればご馳走にありつけるのだな」と勘違いしてしまうことになりかねません。
健康バランスを考えて与えている食事に手を付けなくなってしまうという問題へと発展しますから、極端な対応して仮病を止めさせようとしてはならないのです。
最後に、仮病なのか本当の病気なのか判断ができないという場合には、思い当たる節があったとしても仮病と決め付けず、まずは動物病院で検査を受けてください。
仮病だろうと決め付けた結果、重大な病気の初期症状を見逃してしまうという可能性も充分にあり得ますから、疑わしい場合にはまず病院での検査を優先しましょう。
まとめ
犬が求めるのは飼い主から注がれる愛情のみです。
その為ならば、手段を問わないところも犬の魅力です。
ただし、こんな仮病を使う犬は、逆に言えば飼い主が舐められているという事も言えます。
甘えさせるのもほどほどに。なのです。
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