犬にとって舌は健康のバロメーター 色で分かる健康状態と舐める訳。
犬は四本足で、我々人間のように、ものを掴んだりする手がありません。
でも犬の舌はとても便利で、口や舌が人間の手の役割をするんです。
- 愛情表現として舐める
- 食事や水をすくうスプーンとして
- 怪我した患部を舐めて治療する
- 体温調整
- 玩具で遊ぶ時(リラックス効果)
- 食事を味わう
- ヒートの時血を舐める
特に犬は舐める事が大好きです。飼い主の顔を舐めたり、犬同士の交流として舐めたり、お気に入りの玩具を咥えている時だって、口の中では舌を動かしています。
そんな姿はとても可愛くて癒されます。
それだけでなく、犬の舌は、健康状態をチェックするのにも役立ちます。
舐める場所であったり、舌の色だったり、犬の舌は、我々に様々な健康状態を知らせてくれます。
犬が舐める場所で分かる健康状態
脚や皮膚を舐める
犬は猫のように基本的には自身を舐めて毛づくろいをすることはありません(例外もあり)。
ちょこっと足を舐めたりという仕草は問題ありませんが、
自身を舐めるのはそれなりの理由があり、執拗に同じ箇所を舐めていたりしたら、病気やストレスから来る動作であることが多いんです。
暇つぶしに舐めていることも多いので、自身を舐めているからと言って驚く必要はありませんが、
犬が自分の体を舐めていたら、どこか悪いのかも?と疑う必要があります。
脚をしつように舐めていたら、その箇所を触ったり皮膚の状態をチェックしてみてください。
異常があれば獣医さんに相談しましょう。
- 犬が自身の体を舐めている原因
- 脚を怪我している
- 皮膚炎やイボ等による違和感(痒み)
- ヒート等により生殖器を舐めている
- ダニやノミを駆除(痒み)している
- ストレスによるもの
- アレルギー(蕁麻疹)によるもの
- 退屈(飼い主とのコミュニケーション不足)
- カーミングシグナル(口元を舐める)
犬が自信を舐めているときは、舐めている箇所をチェックする等して健康状態を念の為、疑いましょう。
大抵の場合は欲求不満によるものだと思います。雨が続き散歩ができなかったり、最近遊んであげられていない等心当たりはありませんか?
舌の色で分かる健康状態
通常、犬の舌の色はピンクよりの赤です。
人間と同じですね。これは血液が集まる場所だから赤いのですが、健康に異常が生じると色が変わってきます。
赤以外の色の場合は、こんな健康状態の疑いがあります。
紫や青白い舌の色はチアノーゼを疑う
チアノーゼは、血液中の酸素量が不足してくるとヘモグロビンの数が多くなり、それが原因として、舌の色が変化します。
怪我による出血によるものであったり、呼吸器系・循環器系の疾患であることも考えられます。
また、犬は繊細な生き物で、気の弱い子などは、緊張やショックからチアノーゼ気味になることもあります。
- 呼吸器系の疾患(肺水腫や肺炎・気管系等)
- 循環器系の疾患(心臓)
- 熱中症
- 出血
- 極度の寒さ
- 中毒/アレルギー症状
- 異物を飲み込んだ
その他の色の場合
舌の色は・白・青・黄色・紫・黄色などに変化します。
上記チアノーゼ以外の色では下記のような疑いがあります。
症状により獣医さんに相談してみてください。
- 黄色—————-内臓疾患の疑いなどがあります。
- 白っぽい—————-低血糖・空腹・体温の低下・貧血・栄養不足等の疑い
- その他の色—————-誤飲・誤食による着色・玩具の色落ち等
愛犬の舌をチェックする方法
私の場合は、愛犬がソファーで寝ている時に、ゆっくり口を開けさせて歯茎や舌ををチェックします。
最初は嫌がるかもしれませんが、慣れてくると、口を開けられても平気で寝ていますよ。
どうしても嫌がるならばマズルコントロールでしつけをしてみてください。
同時に歯磨きなども出来るので、愛犬が寝ているときは色々とチャンスなんです。
愛犬との触れ合いの時間は、健康チェックの時間でもあります。舌だけでなく、体を触ってあげる時には、そうした心掛けも大切です。
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