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おやつを食べるのにご飯を食べない…そんな犬への対処法

犬の食事

愛犬が美味しそうに食べ物を食べている姿を見ているのは、飼い主にとって至福のひと時でもありますが、贅沢をさせ過ぎると思わぬ弊害が起きる場合もあります。
おやつは美味しそうに沢山食べるのに、ドッグフードなど体のために必要な物を食べなくなってしまったときには、どのように対処すべきなのかを学んでおきましょう。

おやつを食べるのにご飯を食べない…そんな犬への対処法

空腹はいつでも満たせると思い込ませてはいけない

犬がドッグフードを食べずにおやつを待つ理由は「どうせ食べるなら美味しいものを食べたい」という考えを持っているからです。

つまり、犬の心理状態としては「いつでも食べたいときに食べられるから、空腹になることはないだろう」といった発想を持っていると考えることができます。

まずはこの考え方を改めさせ、自分の勝手な判断で贅沢をすることは許されていないのだ、ということを覚えさせるための努力をしましょう。

例えば、ドッグフードを入れたお皿は、仮に食べなかったとしても一定の時間が経過したら下げ、処分してしまってください。
「おやつを貰えなかったら後でドッグフードを食べれば良い」という犬の発想を断ち切れば、犬にとってドッグフードが如何に貴重な食べ物なのかを理解させられます。

もちろん、お腹を空かせたからといってドッグフードやおやつをせがんできたとしても、次のご飯の時間までは食べ物を与えずに過ごしてください。
実は犬は空腹に対して強い耐性を持った動物であり、2~3日程度であれば何も食べなかったとしても健康面で悪影響を受けることはありません。
2~3日に一度しか食事を与えないことを繰り返してしまうのは大問題ですが、次のご飯までの間に何も食べなかったとしても何ら問題はなく、飼い主が焦る必要は無いのです。

普段の食事を工夫してみる

美味しいものを食べたいという欲求を持つことは、本来は健全な話でもあるのですから、食事の内容を工夫してドッグフードへの関心を取り戻してもらいましょう。
ずっと同じドッグフードを与え続けているという場合、犬も味に飽きてしまいますから、思い切ってドッグフードの種類を変えるという選択をすることもおすすめです。

これまでと同じドッグフードを与えたいということであれば、ドッグフードをお湯でふやかし、変化を付けた状態で与えても構いません。
ドッグフードをふやかすと、乾いた状態よりも強い匂いを発しやすくなりますから、犬の嗅覚に訴えかけて、ドッグフードを美味しく食べてもらいやすくなります。
特に老犬の場合には、歯が弱ってしまってドッグフードを食べたくても食べられない状況にある場合も考えられるため、積極的に試してみましょう。

ドッグフードにトッピングを加えて、犬の好みに合った味付けにした上で与えるという工夫も、シンプルではありますがとても有効な解決策の一つです。
犬用のチーズやヤギのミルクなどは特に犬が好みやすく、少量をドッグフードに混ぜるだけでも見違えるようにドッグフードを食べ始めることがあります。

ドッグフードの中身だけに限らず、使っているお皿を変更するというだけでも、気分転換になることに加え、食べやすさをアップさせられるので試してみる価値があります。
仮にお皿の底が深い場合、首を大きく曲げてお皿に突っ込まなければドッグフードを食べることができず、これが苦痛になってドッグフードを避けている場合があるのです。
食べた後のお皿は毎回しっかりと洗い、ドッグフード以外の臭いが発生しないようにケアすることも、ドッグフードを食べてもらうために起こすべき行動と言えます。

単なるワガママではなく病気の可能性もある

単なるワガママでドッグフードを食べず、おやつだけを選り好んでいるのであれば可愛いものなのですが、そうでなく病気が原因でおやつだけを食べている場合もあります。
食欲を失うというのは重大な病気の前触れになることが多いですから、状況をしっかりと見極めて、病院で検査を受けることも重要です。
今までは何も問題なくドッグフードを食べていたのに、なぜか突然食欲を失ってしまったという場合には、特に注意深く観察していきましょう

例えば、犬の体に触ってしこりを確認できたという場合には、ガンを疑って適切な検査を受けなければなりません。
便秘になってしまっていたり、便の状態が悪く、軟便が続いていたりするという場合にも、内臓に疾患があることを考えながら病院で詳しい検査を受けてみたほうが良いでしょう。

軽い病気だとしても、口内炎や歯周病の影響でドッグフードを噛む力が出ず、ドッグフードを避けてしまっている可能性があります。
急激に食欲が低下したというケースでは、寄生虫が消化器官で悪さをしていることが分かったという実例も存在します。
おやつしか食べないのはワガママと決め付けるのではなく、様々な状況を想定して、責任ある対応を取ることが飼い主に求められているのです。

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