犬の寿命ここ25年で1.5倍に。平均寿命イヌ13歳とこれからの問題。

特集:犬の高齢化問題に向き合う

東京農工大と日本小動物獣医師会の大規模調査により、日本で飼育されている犬と猫の平均寿命が、2014年時点で犬は13.2歳、猫は11.9歳で、それぞれ過去最高であることがわかった。
ここ25年間で犬は1・5倍、ネコは2・3倍に延びたとしている。

1.5倍ということは、25年前の平均寿命は8.8歳だったということだ。

平均寿命が伸びているのは、単純に長生きというだけでも無いであろう。
この25年で飼い犬は大型犬から小型犬が主流に。番犬から室内飼いが主流となってきている。
大型犬は小型犬に比べて寿命が短いので、このあたりも平均値に影響を与えているだろう。

それに加えて、ワクチン摂取やフィラリア予防対策等の医療環境や、
ドッグフードを食べさせる事が一般的になっているのも要因ではないだろうか。

日本の犬のワクチン接種率は50%に満たない事を考えると、平均寿命はまだまだ伸びそうである。

そうなると、いよいよ犬の高齢化が問題になってくる。現在でも小型犬ブームの波に乗って生まれた犬達は、10歳を超え、犬生の終盤を迎えようとしているのだ。
これから、老齢犬はどんどん増えて行く。飼い主は、可愛かった愛犬が老いた時、犬の介護をする義務がある。

つまり寿命が延びれば、高齢犬が増え、それはそれで喜ばしい事でもあるが、一方では飼育放棄等の社会問題にも直面していかなくてはならない。

日本も殺処分ゼロ化へ向けて本気で取り組む時が来たのではないだろうか。

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