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犬に玉ねぎが駄目なのは有名だけれど犬が食べても良い野菜は何だろう?

犬の食事

玉ねぎをはじめとするネギ類が犬にとって有害で、食べさせてはならないことはあまりにも有名な話ですが、反対に食べさせることが推奨されている野菜はあるのでしょうか。
一般的には与えるべきではないという声が上がることもある野菜ですが、野菜の摂取によって得られるメリットを紹介し、どんな野菜を与えるべきなのか解説していきます。

犬に玉ねぎが駄目なのは有名だけれど犬が食べても良い野菜は何だろう?

消化しにくいことがメリットになる場合がある

野菜には沢山の食物繊維が含まれていますが、犬は構造上この食物繊維を消化することが難しいため、消化に悪い野菜を与えるべきではないという声はよく聞かれます。
確かに、人間よりも肉食型であると分類されている犬は、食物繊維の消化が苦手であり、野菜がお腹に溜まりやすいということは事実です。
しかしながら、消化がしにくいというデメリットが、反対にメリットとして作用することもありますから、人間が上手に活用することで健康体へと導くこともできます。

消化されないというのがどういうことなのか順を追って考えていくと、これは要するに大腸の中に排泄物が溜まりやすくなるということを意味しています。
大腸の中に溜まった排泄物は、自然と体の外に飛び出そうとする動きを見せるようになり、腸壁を刺激しながら下へ、下へと流れていくことになるのです。
これによって排泄しやすい環境が整い、便意を催しやすい状態へと誘導することができますから、便秘状態を緩和させることが容易になります。

また、摂取した食べ物は必然的に胃の中に残りやすくなりますから、野菜を一緒に摂取しておくだけで、腹持ちを良くさせることができます。
すぐにお腹を空かせてお代わりを求められたり、おやつを欲しがられたりしてしまうと、カロリーの過剰摂取にも繋がりかねません。
予め野菜を与えて消化を悪くさせ、お腹が空くまでの時間を延ばすことができれば、より健康的な食生活へと導くことも不可能ではないのです。

不足している栄養素を補うこともできる

野生動物の場合、食物連鎖によって間接的に野菜や果物といった栄養素を補給することができますが、飼われている犬の場合にはそうはいきません。
栄養バランスを考慮して作られているドッグフードも多いのですが、それだけでは一日に必要な栄養を摂取しきれないこともあるのです。

既にご紹介した通り、野菜には食物繊維が豊富に含まれていますから、便秘を解消させる効果にも強い期待を持つことができます。
ダイエットを目指すという場合には、主食であるドッグフードを減らすことが効果的ですが、その際の代替食として野菜が最も適していることも間違いありません。
病気を予防する効果にも期待することができますから、若いうちはもちろんのこと、老犬になってから野菜食を増やすという選択を採ることもおすすめできます。

ベータカロチンが豊富な緑黄色野菜は特におすすめ

具体的にどんな野菜を選べば安全で健康的な食生活を送れるのかを説明する上で、真っ先に取り上げておきたいのが、ベータカロチンが豊富な緑黄色野菜です。
ベータカロチンは強い抗酸化作用を持っており、老化防止に役立つほか、免疫力を高める作用を併せ持つため、健康を維持する効果にも期待することができます。

緑黄色野菜の代表格とも言えるニンジンには、血圧を下げる効果を持つカリウムも豊富に含まれており、成分が多い皮を含めて食べさせることがおすすめです。
カボチャにはベータカロチンの他にビタミンEやビタミンCが含まれるので、栄養価が高く使い勝手も抜群に良い食材であると言えます。
少し意外な食材としては、新陳代謝を促すアスパラギン酸という成分を持つアスパラガスもおすすめですが、中毒性を持つ葉の部分は与えないように注意しましょう。

その他におすすめできる調達しやすい食材

スーパーや八百屋で調達しやすく、犬にとって有益な野菜類としては、大根やトウモロコシ、じゃがいも、トマトなどの存在を挙げられます。
特に最近、犬用のレシピにおいて注目されている大根には、消化酵素の一種であるアミラーゼや、抗酸化作用を持ったビタミンCが多量に含まれているためおすすめです
アミラーゼは加熱処理をしても分解されることがない強い成分ですから、大根を茹でて柔らかくした後にも与えることができ、噛む力が弱くなった老犬にも向いています。

トウモロコシは食物繊維の中でも特に消化しにくいセルロースと呼ばれる成分が主となっており、与え過ぎは問題ですが、適量であればダイエット効果にも期待できます。
トマトも強い抗酸化作用を持つことで知られるリコピンが多量であると同時に、そのまま与えられるため扱いが簡単で、水分補給に活用しやすい野菜でもあります。
与えると有害になる野菜は確実に避けなければなりませんが、犬の好みや体調を確認しながら、より良い食生活へと導きましょう。

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